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OZ S6-#4 「錯綜」(ケラー語録)

(ビーチャー、ケラーの弁護のためにOZに戻ってくる。緊張しため息をつきながら死刑囚監房に向かう途中シスターピートに会い、ピートからサイードの死を聞かされる。)
(FBIのテーラーからティベッツ殺害の件について言い渡される回想シーン)
「今日正式な書類を裁判所に提出してくるよ。」ビーチャーは房の中で腰を下ろして話しかける。「トビー、チャンスはあると思うか。向こうには目撃者がいるんだぞ。」「ああ、そいつが鍵だな。何故ジェリー・ヒーキンは、警察に連絡するのに4年も待ったのかが一番の謎だ。事務所が調べたら」「麻薬で逮捕歴があった。親父さんに聞いたよ。」とビーチャーの説明をさえぎる。「そして去年、3度目の逮捕だ。スリーストライクだよ。そこでやつらはFBIに取引を持ちかけ、お前の死体遺棄を見たと言ったんだろう。奴がお前を見たかどうかは、この際重要じゃないんだ。細部についてはテイラー捜査官が相当入れ知恵したと俺は睨んでる。」ビーチャーの説明を落ち着かない様子で聞いている。ビーチャーは書類を取り出す。「FBIの最初の取調べでは、ヒーキンは懐中電灯のことは一言も言ってない。それが後になってから、突然地方検事に懐中電灯のことを話してる。何かおかしいと思わないか?だろう。だって、死体を捨ててるときにライトで照らされたら、どんなバカだって気づくだろう。」「ああ、そうだ、俺だってマクレーンにずっとそう言ってたさ。」「俺の作戦はこうだ。ヒーキンが本当に取引してるなら、逆手にとって証言はでたらめか、テイラーが詳細を教えたんだと言うことができる。信用できない目撃者と検察側の違法行為で、判決を覆す事ができる。」ビーチャーが立ち上がると、「すごいじゃないか。」と言って笑いながら近づき抱き合う。「おまえたち、大声で笑うんじゃない。」とロプレスティが注意する。「それじゃ、俺は裁判所に行ってくる。」とビーチャーがコートを手に取ると行く手を阻んで「まだ裁判の話しかしてないじゃないか。」と声を掛ける。ビーチャーがうろたえると「平気か?今度はサイードまで死んじまって。」ビーチャーは言葉が出ずうつむく。「かわいそうに。辛いだろうな。」ビーチャーはうつむいたままだ。「毎日何してる。自由になって。」「ああ、そうだな。動物園にサッカー観戦。みんなでしょっちゅう出かけてるよ。子供と一緒なのが何より楽しいんだ。」ビーチャーの答えに笑う。「些細な事だけどな。宿題を見てやったり、PTAの集まりに出たりとかな。ホリーの先生は愉快で頭のいい女性でね。お前も気に入るよ。いつも笑わせてくれる。」一瞬顔を曇らせるが、「よかった、トビー。」と言ってキスをし抱き合う。「俺も嬉しい。」再びキスすると「おい、言ってあるはずだぞ。キスはよさんか。」とロプレスティが怒る。「時間だな。」と言ってからビーチャーの耳元で「ここから出してくれ。」と囁く。ビーチャーがうなずくと「ロプレスティと別れさせてくれ。」とさらに声を掛ける。ビーチャーは房から出て行く。
シスターピートの部屋に呼ばれる。「おはよう。」「今日もきれいだ。」「あら、今日はえらくご機嫌じゃない。さてと、ああ、新しい法律が決まって、6ヶ月ごとにあなたたち死刑囚の精神状態をチェックする事になったの。今日はあなたの番。」立ったままピートの説明を聞いていたが腰掛けてピートの方を向く。「で、精神状態はどう?」「ビーチャーは俺が近いうちに死刑囚監房を出られると思っている。」「ああ、聞いたわ。さっき彼に会ったから。」「あいつどうだった。」「そりゃ、お父さんとサイードの死ですっかり落ち込んでいるように見えたけど。」「ああ、だがそれ以外には」と聞きながら花の匂いを嗅ぐ。「具体的にどういうこと?」再び立ち上がって一呼吸置くと「奴は恋してる。」と言い出す。「本当に?彼が言ったの?」「見ればわかる。」また花の匂いをかぐ。「それで、それを知ってどんな気持ち。」花を置いて「さあ、どうかな。」「いいでしょ、クリス。ごまかさないで。それを聞いて、どんな気持ち。」ピートがゆっくりと尋ねるとすかさず「ハッピーさ。」と大声で答える。「彼のために?」「ああ。」「でもあなたは?」「嫉妬している。」うつむいて歩き続け落ち着かない。「その嫉妬をどうするつもり?噛み砕く
飲み込む?全てを打ち消す?」「ああ、そうするさ。」と怒鳴りつける。「ビーチャーは俺の欲しいものを持ってる。俺だって欲しい!」ピートはじっと見ている。「俺が死刑になっても奴はこの先ずっと生きていく。自分の孫に囲まれながら。俺だってそうなりたい!」とまた声を荒げる。が落ち着き小声で「少しぐらい妬んでも仕方ないだろう。」と言って座る。「ええ、だけど彼を本当に愛してるなら、妬むのは止めるのね。」黙って聞いている。ピートが看守を呼んで「変わったことはなかったと記録には書いておくわ。」と言うのを聞いて部屋を出る。
シリンガーが死刑囚監房に郵便を運んでくる。「郵便だ。」「よお、バーン。ローエンのこと聞いたぜ。」と声を掛けると「悲劇だよ。全くの悲劇さ。」とシリンガーが答える。そこにビーチャーが入ってくる。
「こりゃこりゃこりゃ、見てくれ、また三人揃ったな。感動的だ。」ビーチャーはシリンガーに声を掛けるとポケットから書状を取り出し、「やあ、バーン。待ってくれ。一緒に聞いてくれ。ロプレスティもだ。」と言って読み始める。「当裁判所は指摘されたこの問題の優位性を注意深く考慮した。ここはは飛ばそう。原告の主張は的を射たものと判断せざるを得ないと考える。」格子越しに横から書状を覗いていたが「つまり」と尋ねるとビーチャーが振り向き「死刑はなし。」と答える。「マジで?」「マジで。」
「イエェ!」喜びの声を上げた後、「トビー。命の恩人だ」とビーチャーを抱き寄せる喜ぶ。「恩に着るよ。感謝してる。」シリンガーは焦りを隠せず立ち去る。
荷物を持ってB区画に来る。シリンガーがじっと見ている。
ジムでトレーニングしているフランクリンに近づく。「ウィンスロップ」ぐっと顔を近づけフランクリンを見る。「あんた、ケラーだね。」「うん。」「あんたの話は聞いてるよ。」「へえ、お前の事も聞いてるぜ。それでお前に興味を持ったんだ。」「俺に興味を?」「魅せられたって感じかな。後で会おう。B区画の倉庫に来てくれ。」「いいよ。」話をつけるとその場を去る。フランクリンが後を追う。
倉庫に入ってきたフランクリンを捕まえるといきなり頬を掴みキスを始める。「上手いね、ビーチャーにぞっこんだと思ってた。」フランクリンをかがませ「ビーチャーがお前を紹介してくれたのさ。」「どういうこと?」「お前の事を知った理由を知りたいか?」「ああ。」フランクリンの耳元で「お前がビーチャーの父親を殺すからさ。」と囁くとそのまま力をこめてフランクリンの首を絞める。「よせ、止めろ、放してくれ。」フランクリンは抵抗するもののぐったりする。
「よお、ケラー、一般房に戻れた感想は?」とB区画の囚人に聞かれ、「爽快さ。」と言いながら歩いていく。
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OZ S6-#3 「夜曲」(ケラー語録)

監房の中でビーチャーとキスを続ける。「おい。」ロプレスティが警棒で鉄格子を叩く。「さよならを言いに来ただけのはずだぞ。口は喋る方に使え。」「うるさい。」指でロプレスティを弾き飛ばすしぐさをする。「あと一分だ。」「うるさいんだよぉ。」「クリス。」房から離れるロプレスティに突っかかろうとするとビーチャーが止める。「よせ、奴はほっとけよ。行く前に言いたい事が山ほどあるんだ。」「正直言って、俺にはお前が仮釈放になる事がまだ信じられなくてな。」「俺もマティーニで乾杯するまでは信じられないだろうな。」ビーチャーをじっと見つめる。「トビー、俺は…俺は…」ビーチャーの前を離れる。「なんだ。」一呼吸置いてビーチャーの方を向き直りため息をつく。「よかったな。子供たちとまた一緒に暮らせるようになって。」「おい。何考えてる。」「俺を忘れるな。」ビーチャーが肩に手を置く。「まさか、これからはお前の死刑判決を覆すのに全力を注ぐ。今までより頻繁に会えるよ。」「もし死刑になっても忘れないでくれ。」「死刑にはならないさ。」「お前に言われると信じそうになっちまう。」ビーチャーの首に手を回す。「本当だよ。」ロプレスティが鍵を開ける。「時間だ。」ビーチャーがロプレスティの方をちらっと見た瞬間、ビーチャーを抱き寄せキスを始める。そのままキスを続けているとロプレスティが怒る。「時間だ。」ロプレスティに警棒で背中を小突かれ「この野郎。」と食って掛かる。ビーチャーは慌てて駆け寄ろうとするが看守に押さえ込まれる。倒されたままロプレスティに顔を殴られ続けるが抵抗できない。ホイットとシリルが憂鬱そうに見ている。
(ビーチャーは父を殺したのがフランクリンであることを知る。そしてシスターピート、サイードに見送られてOZを出所する。)
夜中、エリコを取られたことがショックで叫び続けるシリルの声に目を覚ます。看守達がシリルにホースの水を浴びせる様子をじっと見ている。

OZ S6-#2 「五感」(ケラー語録)

(ビーチャーは父が殺されたことを知り、シリンガーの仕業だと思う。殺人罪で ローエン市長がOZに収監される。ビーチャーはJ区画で市長と一緒になり、市長は食事中に食べ物を咽に詰まらせるがビーチャーが救う。 シリンガーは市長を救ったことでビーチャーに感謝しに来る。今までの模範的態度と市長を救った事からビーチャーは仮釈放が決まる。)
ロプレスティが死刑囚監房に来る。鉄格子に腕をかけロプレスティを呼び止める。 「おい、ロプレスティ。1時間前に弁護士が来てるはずなんだ。どうなってるか聞いてくれ。」「知らないのか。」ため息をついてから聞く。「何をだ。」「いいニュースと悪いニュースがある。悪いニュースは、ビーチャーのパパが死んだ。」「嘘だ。」眉をひそめ首を振る。「ロックダウンになった日だよ。廊下で殺されてた。お前の上訴にも影響が出そうだな。」後ずさって座り込み肩を落とす。頭を抱え込んで「いいニュースは。」と聞く。「恋人が釈放になる。」とっさにロプレスティの方を見る。「そうとも、ビーチャーは出て行く。聞いたところじゃ、その事で頭がいっぱいでお前にお別れを言いに来る暇もないらしいぞ。」笑いながらロプレスティは立ち去る。思いつめた様子で格子にもたれかかる。
ファッション誌マキシムマガジンからOZの死刑囚の写真を撮りたいとの依頼が来る。ロプレスティが撮影手順について説明するのを横で腕組みし嬉しそうに聞いている。 「以上が撮影の段取りだ。最初にとりあえず、一人ずつ順番に何種類かの衣装に着替えて写真を撮るそうだ。そして集合写真。」「その雑誌、いつ出るんだ。」「一月だ。」「それなら見られるな。俺の処刑は4月以降だから。」「そうか。」
撮影会が始まる。個別写真とシリル、カーク、ホイットと一緒に集合写真を撮られる。ストライプシャツに黒いスーツでカメラに収まるが、直後ホイットが暴れライトを使ってカークを感電死させる。

OZ S6-#1 「死者」(ケラー語録)

ライアンが死刑囚監房に食事を運んできて、シリルに声を掛ける。「おいシリル。今日ミーハンが見つけてきた新しい弁護士と会うからな。」「ここから出られる?」「いや、まだだ。でもすぐだよ。」そこに口を挟む。「ずいぶんと楽観的だな。オライリー。」「そう努力してるのさ。楽観的ってのは俺の得意分野じゃないからな。」次にホイットに食事を渡す。「よぉ、早く俺の飯をくれよ。」「ほらよ。髭面。」カークがロプレスティに連れられて来る。「よぉ、諸君。新しいメンバーを紹介するぞ。」「カーク、死に損ないが。何であの時死ななかったんだよ。」ホイットがカークにリンゴをぶつけて怒る。「怒るなよ、ジャズマン。殺せなかったのは無理もない。だって、俺は死なないんだ。」カークは余裕の表情を見せる。「ほざけ、次は絶対に殺してやる。」「そいつは無理だ。俺は死なない。」「そいつはまたどうしてだい。」横からカークに聞く。「だって俺はサタンだから。サタンは絶対死なないんだ。」カークの答えににやっとしてリンゴを齧るライアンの方を見る。
6ヶ月ぶりに復帰したムカダ神父が死刑囚監房に来る。用を足していたが腰を上げ「おっと、精霊のお出ましだぜ!」と叫ぶ。
夜シリルのつぶやきに目を覚ます。「これだけは覚えておけ。これは力の問題なんだ。連中にお前の力を奪わせてはならん。絶対にな。忘れるな、シリル。」起き上がって靴下のエリコがシリルに話しかけている様子を見る。「お前は、この宇宙の中心なのだから。」シリルと目が合う。 「おい、お前、何を見ているんだ。」エリコに言われて目をそらす。
(J区画に移ったビーチャーはケラーの死刑を覆そうと父ハリソンの助けも受けながら画策している。シリンガーはB区画に戻り、フランクリンはシリンガーのペットから昇格する取引としてケラーの弁護士となったハリソン・ビーチャーの殺害を提案する。 ハリソンは面会の際、ずっと会っていなかった6歳の息子ハリーを連れてくるが、ハリーは怯えてしまってビーチャーと会おうとしない。ケラーに面会に行く ハリソンにビーチャーはよろしく言ってくれと頼むが、ハリソンは無言のまま出て行く。)
ハリソンが上訴の話をしに、死刑囚監房を訪れる。ハリソンは書類を読み始める。「検察側の目撃証人の信頼性に焦点を当てるのは賢明だろうが、えぇと」「ジェリー・ヒーキン」「調査によると、彼は麻薬売買で二度逮捕されてる。」「俺の弁護士は何故それを知らなかったんだ。」「お世辞にも彼は有能とは言えんよ。」突然立ち上がり、ハリソンの後ろに手を伸ばすとハリソンは慌てて避けようとしてのけぞる。棚の上に置いてあったガムを取って座る。「そんなにビビるなよ、ビーチャーさん。いるか?」と言ってガムを差し出す。「結構だ。」ハリソンは顔を背ける。ガムを噛みながら「俺が嫌いかい?」ハリソンは首を横に振る。「弁護するのに君を好きになる必要はあるまい。息子は君を。」すかさず口を挟む。「愛してる。気に入らない?」「そうだ。」「相手が男だから?それとも俺だから?」「今日はここまでだ。」とハリソンは立ち上がる。「裁判長、質問に答えるように言ってください。」背後から声を掛ける。「いいだろう。」ハリソンは振り向く。「君が卑しいからだ。満足か。」ハリソンは出て行く。「そいつはどうもありがとうよ。」
ハリソンはフランクリンに捕まり刺されるが、フランクリンは看守を買収していて発見されない。

OZ S5-#8 「不能」(ケラー語録)

裁判所から戻ってきて特別房で着替え始めと、シスターピートが声を掛ける。「クリス、裁判どうだった?」ネクタイをたたみながら「最高さ。陪審からは第一級殺人罪を言い渡されたよ。」と答えると「ああ、そんな…」ピートはがっかりする。「俺のまぬけ弁護士は控訴するだろうが望みは薄いな。」ワイシャツを脱ぎ裸になる。「今度は木曜に刑の宣告のために裁判所に行くんだ。」ピートの方を向いてズボンを脱ぎ始める。「たぶん死刑だな。」「できることが、できることがあれば何でもするわ。」素っ裸の姿にピーとは口ごもる。「胸を見せて。」ピートの前に立ちはだかる。「止めなさい。」ピートが顔を見つめる。「すまない。」格子に近づいていく。「動揺しているんだよ。死刑になるなんて滅多にないことだし。」ピートがうなだれると「変だな。」と言って着替えを取りにいく。「俺の人生はずっと性欲に支配されてきた。性欲の命じるがままに、生きてきた。」ピートに背を向けたまま囚人服を着始める。「今になって本当に愛する人が、欲しくなったよ。」「ねぇ、今でも死刑制度の復活に反対して戦っている人たちは大勢いるのよ。」「シャーリー・ベリンジャーに言ってやれ。」シャツを着ながら答える。「ここへ戻る間、どうやって死のうか考えていた。」「方法は二つあるわよ。薬物注射と、それから電気椅子よ。」再びピートに近づく。「電気椅子だな。電気がいいよ。感電死なら最高だ。」
(ビーチャーはケラーの死刑決定のニュースを聞き、ケラーに会うことにする。サイードは止めようとするがビーチャーは「愛に間違いがあるのか。」と反論する。「どの愛が正しいなんて誰が決める?」とサイードを突っぱねた後、ケラーに心配してると伝えたいと決意を固める。)
ロプレスティに連れられ死刑囚監房に来る。「さあ、ケラー。新しいうちだぞ。」手錠をはずされ一人で歩き始める。「この監房はシャーリー・ベリンジャーの霊が出るって噂がある。」「ホント?」監房の中に入る。「満月の夜には彼女のアソコの臭いがするってよ。」笑いながらロプレスティは鍵を閉める。「ユーモアのセンスがあるな、ロプレスティ。コメディアンになったらどうだ。」立ち去るロプレスティに声を掛ける。ロプレスティの笑い声が聞こえる。
ビーチャーが郵便を載せたカートを押して死刑囚監房へ来る。封書を手に取ると監房に近づき後姿を見つめる。しばらくして「クリス。」と呼びかける。ビーチャーに背を向けたまま立っているが静かに振り返る。「郵便だ。」ビーチャーが封書を見せる。ビーチャーが右手を格子に掛けると、その上に左手を重ねる。互いを見つめあった後、右手を格子の外に伸ばしてビーチャーの肩を抱きかかえ首を引き寄せ格子越しにキスを始める。
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