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チェ・ジンモ 「悲しい誘惑」

チュ・ジンモ 悲しい誘惑 [DVD]チュ・ジンモ 悲しい誘惑 [DVD]
(2009/02/06)
チュ・ジンモキム・ガプス

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韓国映画「後悔なんてしない」がDVD化され
密林でチェックしていたら一緒にオススメされたのがこの作品でした。
実はチェ・ジンモさんもよく知らないですけど
セット販売は訳があるのだろうと見事に乗せられてセットで購入。
早速観てみたら予想以上の素晴らしさに、いろいろと驚かされました。

この作品は1999年にKBSで製作された単発ドラマのようです。
前編、後編の二部構成で2時間枠になっています。
ということでまず驚いたのが
今から10年前に韓国で同性愛を扱ったテレビドラマが存在していたんですね。
「後悔なんてしない」で解禁だったのかと思ったら違ったのです。
知らなかった!
内容は韓国版BBMとでも言いましょうか、
またはCold Case「相棒」にも通じるものがあり
時代がずっと現在に近づいているのが
韓国らしい事情なのかなとも思いました。

以下感想を中心に述べていきます。


主人公はチョン(キム・ガプス)とシン(チェ・ジンモ)
二人は上司と部下の関係です。
チョンは会社でも重要なポストにいた室長でしたが、事業に失敗して干されてしまいます。
家で奥さんには「強い男」の姿しか見せていなかったので、愚痴をこぼす事もできません。
一方NYから戻ってきたシンは、先にソウルに戻ってきた恋人に会うと
いきなり結婚するんだと言われあっさりふられてしまいます。
自分が同性愛者であることはとても告白できないと白状する恋人。
シンは孤独になってしまいました。
シンは両親を事故で亡くし、たった一人の兄がソウルにいるはずなんですが
兄は借金を抱えたまま姿を消してしまいます。

仕事に行き詰まったチョンに、シンが新たな企画書を渡し
それが受け入れられたことから二人のかかわりが始まります。
カチカチのオヤジのチョンをリラックスさせようとシンが飲みに誘ったり
そしてすっかり酔っ払ってしまったシンをチョンが連れて帰り
介抱してやりながら、自分の若い頃のことを思い出したり。
チョンはだんだんシンの存在を意識し始めますが
同時に同僚からシンはゲイだという噂があると聞かされます・・・

ここから二人の間で思いが交錯し葛藤があるわけですが
シンがチョンの前でカミングアウトするシーンで
チョンが「どうして同性愛者になったんだ。」と問うと
すかさずシンが「どうして異性愛者になったんだ。」と切り返してきます。
区別すること自体がおかしなこと。
世間一般の偏見に対するシンの主張がストレートに伝わってきました。
二人で突然旅してしまった海辺の町で
本音で語り合いながらチョンがシンの手にそっと手を重ねるシーンが切ないです。
でもチョンは自分からこの関係は終わりだと宣言してしまいます。

チョンは地方の工場に常務として移動するように命令を受けますが
それを断れば会社をクビ、捨て駒扱いにされてしまいます。
シンはようやく兄と連絡が取れますが、兄は自殺してしまいました。
シンと決裂したはずのチョンはどうしてもシンの事が気になってシンの家へ
そこではボロボロになったシンの姿がありました。

シンが男性を愛したのは
「男を愛したのではなく、僕が愛した人は男だった。」という理由。
そして「同性愛者の自分と、嫌われ者のチョンは一緒。」だと言っています。
シンは困っているチョンを助けたい一心で近づき
チョンはシンのそんなひたむきな姿を羨ましいと思ったわけですが
今ボロボロになって泣きじゃくるシンの頬に手を置き
涙を拭ってあげるチョンの思いは
どういう形で愛せるかわからないけど「愛」なんですよね。
そして二人は唇を重ねる・・・
というところで画面は暗転し、あとはナレーションで想像にお任せなのは
TVドラマだから仕方ないんですけど。

二人はこの後お互いの道を進んでいきます。
でも明るい別れにほっとしました。
二人の思いは胸にしまって・・・でもそれは素敵な思い出になるはずです。


こんなドラマが作れたんだ!すごい!!
と観終えて感動しました。
ジンモさんがガプスさんを舐めるように見つめる視線がセクシーです。
そしてガプスさんは本当に渋オヤジなんですけど
二人のショットがとても自然体で素敵でした。
何気にリードしていたのはオヤジの方だし。

ついでにこの作品「霜花店」の原点と書かれていますが
「霜花店」はきっと劇場公開されるでしょう。
と信じてまた楽しみにしています。
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コメント 4件

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jumpi  

こんにちはー。
「悲しい誘惑」見たのですが、このドラマ韓国でどんな反響があったのかが気になりました。制作年もかなり昔だったみたいで。
普段、派手なドラマを見慣れてしまっていたから、このドラマをみた時は、なんとなく奥歯に物が挟まっている?ようなストーリーにみえてなりませんでしたが、もう一回みたいと思わせるようなドラマでもありました…
ナイスカップルとも思いましたw。
ガプスさんは、韓国では大御所俳優なのでしょうか…。
ガプスさんの出てるドラマはこれの他に何本か見ただけですが、いずれも大物で自殺する役とかホームレスで野垂死みたいな役だったので、こういう役が得意な役者さん?って思っちゃいました。
以前の記事に突然(しかもちょっと長文)お邪魔しました。

2009/07/07 (Tue) 22:30 | 編集 | 返信 |   
Garoto  

コメントありがとうございます。
チェ・ジンモさんも知らないし、このドラマの存在も全く知らない状態だったんですが、一昔前にこれだけの内容を韓国でオンエアできたってことが一番の驚きでした。
こういうなんともすっきりしない展開はOZのBKファンとしてはツボですので。じわりと愛だなって感じさせられるところがいいんですよね。
ガプスさんのこともよく知らないんですが、いろいろなドラマに出演されてるんですね。どんな役でもこなせtる俳優さんこそベテランの味わいだと思います。

2009/07/08 (Wed) 19:39 | 編集 | 返信 |   
ジンモ命  
NoTitle

告白シーンの演技に鳥肌が立ちましたね。この迫真の演技のせいで?彼には同性愛疑惑が・・??浮上下らしいです。
私はジンモ氏の大ファンで、ファッション→ゲームの女王→武士、怒った顔で振り返れ→パンチ、カンナさん、ワニとジュナetc・・ほとんど見てしまいました。1作ごとに別人物のように演じきる瞳に見せられて・・飛天舞も見直すたびに、深い憂いにノックアウトです。今ドリームをライブで見ています。
俳優ジンモは次の作品を選ぶことに一番悩むようです。認知度も高まり、A級の台本も入ってくるようになったとのこと、私的にはもっともっと評価されて良い俳優だと思います。今後どう変化していくか・・楽しみに見守っています。

2009/08/19 (Wed) 11:58 | 編集 | 返信 |   
Garoto  
NoTitle

ジンモ命さん、こちらまでおいでいただきありがとうございます。
ファンの方には申し訳ないけど本当に何も知らなくて・・・密林のセット販売で買ってしまったDVDだったんですが想像を超えた素晴らしい出来栄えで、思わず感想を書かせてもらいました。素敵な愛の形を教えてくれた作品でした。
ジンモファンの方でしたら、彼の魅力がたくさん伝わってきたのではと思います。告白のシーンは素晴らしかったです。なるほど同性愛疑惑にも納得です、
ジンモさんの他の作品を知らないので、機会があれば観ていきたいと思います。

2009/08/19 (Wed) 20:39 | 編集 | 返信 |   

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