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Milk

これはHPのJosh Brolonコーナーにアップした内容なので
ネタバレ満載&Joshのことしか書いていませんがこちらにもアップします。

Gus Van Sant監督、Sean Penn主演のヒューマンドラマ。本作は第81アカデミー賞主演男優賞と最優秀脚本賞を受賞する。
ハーヴェイ・ミルクは20歳年下の恋人スコットと共にニューヨークからサンフランシスコに移り住み、同性愛者が多く集まるカストロ地区に「カストロ・カメラ」をオープンする。ミルクはやがて商工会を結成するなど地域の中心的存在になり、ゲイコミュニティーをまとめさらに彼らの支持を得ていく。
1973年、ミルクはサンフランシスコ市の市制執行委員に立候補、全ての人々の権利と機会の平等を訴えるが落選を繰り返す。だが徐々に支持者が増え4回目の立候補で当選、ミルクに好意的なモスコーニ市長の下で市制執行委員となった。
1978年ミルクは公共福祉政策に力を注いぎ、フロリダでゲイ差別禁止条例撤廃を推進したアニタ・ブライアントの運動に激しく抗議し、サンフランシスコ市でゲイ人権保護条例を成立させる。続いてカリフォルニア州議会議員ジョン・ブリックスが公立学校に勤務する同性愛者の教師や彼らの人権を擁護しようとする者を解雇する提案6号を住民投票に掛けようとしたために、反対運動を行い否決させた。だが11月27日、折から対立しあっていた市制執行委員のダン・ホワイトが銃を隠し持って市庁舎に入り、モスコーニ市長とミルクを相次いで射殺した。

Joshの役はサンフランシスコ市制執行委員のダン・ホワイト。敬虔なカトリック教徒であるダンはベトナム戦争に従軍後、警察、消防などに従事しミルクと同時に市制執行委員になります。マイノリティ支援に力を入れるミルクに反発するものの、最初は手を組もうとしてミルクに近づきますが、病院建設に関する案件でミルクがダンを裏切る結果となり、続いてゲイ人権保護条例がダン以外の委員の賛成で可決されます。
ダンは委員の給料が安いという理由で辞職願いを出すもののすぐに辞意を撤回、だが市長に認めてもらえませんでした。ミルクが熱い演説を繰り返し支持者を集めていく中で、弱い立場に立たされたダンは銃を持ってこっそり市庁舎に忍び込み、まず市長室に入って市長を撃った後、ミルクに声を掛けて二人きりになるとすかさずミルクを撃ち殺します。

常にマイノリティの立場から前向きに戦っていくミルクと対照的なダン。最初はミルクとうまくやっていこうとする意欲も見せていますが、ミルクに見捨てられる形になり、精神的にもかなり参っていたようです。イライラしてキレることもたびたび。これも穏やかなミルクと正反対です。ミルクの誕生パーティーに酔っ払って乱入しかけたダンは彼自身いろいろ悩みを抱えていたようですが、理解してくれる仲間もなく、やがて市長とミルクを暗殺する計画を企てます。映画ではダンがミルクを撃ったシーンで終わっていますが、ダンは犯行時ジャンクフードの食べすぎで心神耗弱だったと弁護側が訴え、故殺扱いとなり刑期も5年で仮釈放、しかしその年に自殺したそうです。
Joshのいかにも70年代風のぺったりしたヘアスタイルが、本人にそっくりだったのはエンディングシーンで本人の写真が出てきたときに納得しました。出演場面はそれほど多くありませんが、ミルクの背後で揺れ動く姿を巧みに演じ、殺人犯でありながらびくつく弱々しい男になりきったたJoshの、今までの悪役とは一味違った新たな一面を見ることができました。Joshは本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。惜しくも受賞を逃しましたが、知名度アップにつながったことは確かです。

というわけでMilk。
素晴らしい映画でした。
何度も涙しました。
Sean Pennの存在感がすごかった。
本当にハーヴェイ・ミルクになりきってたんだと思います。
ゲイである事を公認した最初の政治家ミルク。
常にマイノリティの立場に立って
希望を持って進むことの大切さを教えてくれました。
そして彼を支持する仲間たちの温かさも素晴らしかった。
恋人のスコット(James Francoがかっこよかった!)は
いつまでも選挙運動を続けるミルクを見捨てて家を出てしまいますが
ミルクから離れても、ずっと彼を支持し続けてきたんですね。
そんな愛にまたしみじみし・・・

サンフランシスコへ行ったとき、カストロ通りを歩きました。
通りにはレインボーフラッグが掛けられ
普通の店とゲイの人たちのための店と、両方あったかな。
歩いたときはさほど人通りもなく、落ち着いていたのですが
ミルクと彼を支援した虐げられてきた人々の闘いが、ここで繰り広げられていたんですね。

今回ダンは悪役ですが
彼もどこか壊れていたのかなって思いました。
支えてくれる仲間もいなそうだったし。
しかし市長とミルクを真正面から撃ち殺しても故殺扱いだなんて
やはりまだまだマイノリティには厳しい時代だったのは確かです。

ミネソタの車椅子の少年が自殺したいとミルクに電話を掛けてくるシーンで
夕べ観たCriminal Mindsを思い出してしまいました。
ゲイは病気じゃないんだ、だから治すなんてとんでもない。
そうミルクが語りかけてくれればよかったのに・・・

「ハーヴェイ・ミルク」というドキュメンタリー映画があるのは知っていましたが
まだ未見のまま。
今度はこの作品が観たいと思ったら、新たにデラックス版としてDVDリリースされるようですね。
もっとミルクについて学んで、彼の遺志を継いでいきたいと思います。

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