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2009 · 06 · 20 (Sat) 23:32

『黒い眼のオペラ』DVD発売記念トークショー

ツァイ・ミンリャン監督「黒い眼のオペラ」のDVD発売を記念して
「ツァイ・ミンリャンと映画の現在」というテーマでのトークショーに参加してきました。
ゲストは東京フィルメックスのプログラム・ディレクターを務める市山尚三さんと
プレノンアッシュ代表の篠原弘子さんです。
ツァイ・ミンリャン監督作品は大好きで、1本目の「青春神話」から欠かさず観ています。
監督の作品には不可欠のシャオカンと一緒に、自分も成長してきたのかなと感じながら
今回の「黒い眼のオペラ」もスクリーンで楽しませてもらいました。

○愛情萬歳の時代
2本目の「愛情萬歳」もなんとも不思議な、印象に残る作品でした。
この作品はヴェネチア映画祭で金獅子賞を取っていて
日本ではプレノンアッシュが配給したんですが、とても前評判もよかったようです。
同時期に「恋する惑星」も来ていたそうで
まさにアジア映画が輝いていた時代でした。
ちなみに「愛情萬歳」は購入した価格と大して変わらない価格で
NHKが放映権を買ってくれ、それは今では絶対ありえない!ことだそうです。

○今年のカンヌ映画祭
ツァイ監督は「FACE」を出品。市山さんが観られた感想ではツァイ監督の集大成だったようです。
映画監督になったシャオカンがパリで映画を撮影するというストーリー。
ジャン=ピエール・レオー、ファニー・アルダンが共演し
ジャンヌ・モローやナタリー・パイが顔を出す
まさにトリュフォー映画の豪華ゲスト陣登場ですが
ストーリーはやっぱり意味不明みたい。
それがツァイ監督作品の面白さなんですけどね。
ルーブル美術館が製作協力していますが
出てくるのは最後の方で、モナリザじゃないダ・ヴィンチの絵が出てくるそうです。
「FACE」を是非とも日本上映してもらいたいですが
フィルメックスでやれるかどうかはまだ確約できず
プレノンアッシュで配給するのは難しい・・・
アート系映画の厳しさなんだそうです。
ついでに市山さんが面白いと思った映画の数々は
プレスからは評判がよくなかったそうで。

○アート系映画の現状の厳しさ
はっきり言って採算が合わない。
だから配給会社もつぶれてしまっているそうです。
単館上映する事にして
予告編を作って宣伝のチラシを作ったら
そのくらいで1000万かかってしまうんだって。
それで割に合う集客は見込めないし。
いわゆる商業映画は大々的に宣伝しても
全国のシネコンでガンガン掛けられるから大丈夫なんだよね。
でも私が好きなのはいつやっているのかもわからないような地味な作品。
だけど面白い映画がたくさんあるんですよ。
出会う機会が減ってしまうのは残念なことです。

○映画館へ足を運ぼう
最近はプレスの人たちへの試写会でも
DVDを渡して終わりっていうのが増えてきたとお二人は嘆いていました。
若い人たちの中には映画館へ足を運ぶことをしない人も増えているのでないか。
DVDやインターネットで観たことが「映画を観た」になっているのではないか。
やはり巨大スクリーンで、大音量で
その場にいる人たちと場所と時間を共有して観ることが「映画を観る」なのではと
篠原さんはおっしゃっていました。
その通りだと思います。
テレビでも映画を観るけど集中できないし
ついドラマの方を優先したくなるし。
ドラマはテレビ用に作られてるけど、映画jは映画館で観るために作られているんだから
製作者の思いも大切にしなくては。
だから時間が許す限り、ぜひとも観たい映画は映画館で観るようにしています。
それが無理だと結局観ずにお蔵入り・・・

これからの映画がどうなってしまうのか、不安材料が一杯でしたが
映画が廃れないように映画館に足を運ぶ事が大事なんだなと強く感じました。
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最終更新日 : -0001-11-30

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