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Law&Order SVU S5-#2 「幼い心の闇」

学校の体育館で二人の少年が裸のまま銃で撃たれて死亡。彼らはバスケット部の花形選手だった。犯人は少年を人質に取り、ボイラー室に逃げ込む。ステーブラーは説得に努めるが銃声が聞こえたのでボイラー室に踏み込むと、少年が頭部を撃たれて犯人は窓から外に逃げた後だった。使われた銃は家から銃を持ち出した子がいて、警備員が没収したものだった。
撃たれた少年ジョーは意識を失っていたが、傷は重くなく回復する。イラストの得意なジョーは犯人の顔を描くが、それは用務員のジョージだった。現場検証をするとボイラー室で銃は上に向かって撃たれていたことがわかり、ドアにはジョーの血のついた指紋が残っていた。事件はジョーが自作自演したようだ。
ジョーの自宅をステーブラーとベンソンが訪れると、ジョーは部屋から外へ逃げ出していた。ジョーの部屋には二人の少年が体育館で殺されるイラストが残っており、それは2カ月前に描かれたものだった。ジョーは2か月前から犯行を計画していたようだ。さらに用務員のジョージは、ジョーに警備員のロッカーから銃を貸したことを認めた。
ジョーは母のサンドラと企んで郊外に逃げ出すふりをしたが、すぐに見破られる。Drファンがジョーを尋問すると、ジョーは落ち着きがなくゾルターに殺されると興奮して叫びだした。
ファンはジョーをうつ病症を伴う注意力欠陥障害と診断する。ファンがジョーに事件の様子を思い出させると、二人にいじめられていたジョーは、ゾルターに命じられて二人を撃ったと話し始める。
バリーがジョーの弁護につき法廷でアレックスと戦うことになるが、ファンはジョーのためを思ってバリーに弁護を依頼していた。ジョーは学校で抗うつ剤のアプドリルを与えられ、副作用として躁状態になっていると考えられた。だがジョーのカウンセリングを担当した医師は、アプトリルを処方していないと話す。だがジョーの薬物検査の結果から、アプトリルの服用が確認された。ジョーはどこで薬をもらったかわからないと答える。
ジョーにアプトリルを与えたのはサンドラだった。ジョーが学校で問題を起こすのを抑えるために、たまたま家に送られてきたアプトリルを飲ませたのだった。アプトリルを処方したDrメドウィンは、かつてサンドラにアプトリルを処方していた。今回送られてきた新アプトリルは、かつてメドウィンが診断したうつ病患者に試験的に送ったものだったのだ。
アレックスはバリーと取引を進め、ジョーを第二級殺人で有罪にする代わり、施設できちんとした治療を受けさせるように計らうことにする。ジョーも自分の病気を治したいと納得する。サンドラは製薬会社の営業担当に、殺人を犯した息子の母として意見すると、営業担当はアプトリルは子供には飲ませてはいけない薬だと言って逃げ出す。SVUは製薬会社の会長を逮捕する。

精神に障害を持つ少年が引き起こした殺人事件。犯人のジョーは、頭の中で大きな音が響いている気がして落ち着きがありません。周囲からいじめられ鬱積した不満が得意のイラストで描かれ、やがてジョーの空想の世界に住むゾルターの声が、ジョーにリベンジを命じることになります。うつ状態のジョーの精神を安定させるために抗うつ剤のアプトリルの服用は効果がありますが、同時に躁状態を引き起こすという副作用の危険性もあります。
日本の学校では考えられないことですが、アメリカの学校では子供を落ち着かせるために、保健室で薬を服用させてしまうようです。医療制度も違いますし、病院にかかれない子供がっとりあえず保健室で診断を受け、薬を処方してもらえるのはありがたいことかもしれません。だが簡単に薬を出すシステムを、フィンは非難していました。一方サンドラは、ジョーが医療機関で正しい治療を受け、薬を処方してもらうことを嫌がります。ジョーの病歴が記録として残されるのを避けたかったようです。サンドラの様子から見て、病気は遺伝性とも考えられ、だからこそサンドラはジョーの障害を隠したかったのでしょうか。
サンドラが製薬会社から送られてきたアプトリルを飲ませたことで、争点は製薬会社への責任追及に変わってきますが、アレックスはDrファンと相談し、ジョーにきちんとした治療が受けられるような判決を望むことにします。ジョーにとってはこれでよかったでしょう。しかし間違えば殺人事件さえ起こしてしまう薬を何の断りもなく送ってくる製薬会社の宣伝は危険すぎました。子供に飲ませてはいけないというのも明らかになっていなかったし、有罪判決は当然でしょう。そしてジョーのためを思って飲ませてしまったサンドラや、いじめっ子を脅すのに銃があってもいいと球を確認しなかったジョージ…大人たちが良かれと思って加担したことが悲劇を生んだ事件でした。
ジョーを演じているRory CulkinはMacaulayやKieranなどを兄弟に持つCulkin一族の末っ子。大人顔負けの演技力に感心させられました。ジョーの母親サンドラを演じているのはベテラン女優のMare Winninghamです。

今回は性犯罪ではありませんでした。
少年が引き起こした殺人事件の裏に、製薬会社の過剰なサービスが関わっていたとは。
障害をもっているジョーの苦しみはなんとか救ってあげたいし
そんなジョーのために手を貸した母サンドラや用務員のジョージ。
悪意はなかったんだけど犠牲者を出す結果となってしまいます。
そして新アプトリルを無償配布したドクターも
病院へ来れない患者のことを心配して送ってあげたつもりだったのに。
なんともやるせない話でした。
またアメリカの銃社会や医療制度に不満を述べるしかないのかな?
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コメント 2件

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gobyuu  
こんにちわ☆

見逃していた回です!Garotoさんのレビューがあって助かりました(゚ー゚;A

銃や薬が簡単に手に入るって怖いですね……キャボットの判断はよかったと思います☆殺された少年たちは……とか考えたらちょっと複雑ですけど。
母親が息子にちゃんとした治療を受けさせたくないってゆうのもちょっと理解しがたい部分がありますね。

カルキン兄弟だったんですね~そういえば似てますね!

ご連絡が遅くなりましたが、この記事のリンクを貼らせてもらってます(;^_^A
不都合があれば遠慮なくご連絡ください☆

ありがとうございました<(_ _*)>

2010/04/14 (Wed) 22:21 | 編集 | 返信 |   
Garoto  

いつもながら重たい話でした。
重たいだけでなく考えさせられる部分を残してくれるのがSVUですね。大人の都合で子供が犠牲になるのはなんとかしてもらいたいです。
リンクの件是非どうぞ。ありがとうございます。
S6が始まったのに見る時間が全く取れず。週末にのんびり進みたいと思っています。

2010/04/15 (Thu) 20:44 | 編集 | 返信 |   

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