FC2ブログ

Law&Order SVU S5-#9 「過ちの代償」

駅の構内のエスカレーターで、腹を刺された男が助けを求めて倒れる。男は病院へ運ばれ命は助かるが、ペニスと睾丸が切断されていた。男は倒れる前「間違いだ。」と叫んでいたようだが本人の記憶はなかった。男はホーレス・ゴーマン。62歳独身で金持ちだ。去勢週実を受けたのかもしれないので診療所を調べたが、その形跡はなかった。
地下鉄のホームに血だまりがあり、線路へと続いていた。現場にホームレスのサミュエルがいたようだ。サミュエルはグランドセントラルに長年住むホームレスで、彼の寝ぐらにはゴーマンの体のパーツが入った紙袋が置かれていた。サミュエルはファンの尋問に対して、天使が現れたと話すが、彼はポルフィリン症のため光に当たることができず、ホームで犯罪を行うのは無理だった。また地下鉄の監視カメラをチェックすると、ゴーマンが電車を降りたとき、白いフードをかぶった女性が近づく様子が映っていた。
ゴーマンは医師の許可なく勝手に病院を退院していた。ベンソンとステーブラーがゴーマンの家へ行くと、部屋中に新聞紙がうずたかく積まれていた。その中に結婚式の花嫁の写真がいくつも収められたアルバムがあり、写っている女性はみな別人だが同じドレスを着ていた。ベンソンはそのうちの一人が4年前男に監禁され結婚を強要されたと訴えてきた女性のヒラリー・バークレーであることを確認する。当時ベンソンは薬物中毒で酔っぱらっていたヒラリーの訴えを信じようとしなかった。
ベンソンとステーブラーはヒラリーの母のジュリエットに話を聞くと、娘とは2年間会っていないと突っぱねられる。しかしヒラリーはジュリエットに金の無心に来ていた。ヒラリーのアパートの住所を聞き出し、ヒラリーに会いに行くと彼女は気分を害する。だがベンソンの質問に対し、監禁されたときのことを思い出し語り始めた。ヒラリーが監禁されたのはユダヤ教会の地下道に作られた部屋だった。ゴーマンは教会の修復の際多額の寄付を行ったが、その後は教会に顔を出していなかった。地下室を調べると女性が縛られ監禁されていた。
ゴーマンの監禁レイプ事件が報道されると、被害に遭った女性がSVUに状況を説明に来た。そして監禁の様子や結婚式の写真を撮った時のことなどを話した。ベンソンは証言からゴーマンが隠れていると思われる場所を割り出し、ホテルを調べはじめる。そしてリディアホテルの部屋で、胸を刺されて死亡しているゴーマンを発見する。
ゴーマンに襲われた被害者の誰かが、復讐のために彼を刺し殺したのは確かだ。SVUがサミュエルに花嫁たちの写真を見せると、サミュエルはヒラリーがエンジェルだと確認する。ベンソンとステーブラーはジュリエットの家に行きゴーマンの死を知らせると、ジュリエットは自分がゴーマンを殺したことを認め逮捕される。 
ジュリエットは監禁された娘を助けられなかったことを悔やみ、ゴーマンを探し出して刺したと自白する。しかし令状なしで自宅に踏み込み逮捕したのは裁判では不利な状況にあった。案の定弁護側はベンソンの過去のミスを指摘し、彼女が自分の罪を償うために殺したのではと矛先をベンソンに向けてきた。ベンソンは4年前の捜査のミスと今回の単独捜査の件を認めざるを得なくなる。
その頃ゴーマンの検視が終わり、殺害に使われたナイフは9世紀半ばに作られた骨董品であることがわかる。古美術商のジュリエットが扱っていたものだった。
法廷でヒラリーは自分がゴーマンを殺したと証言するが、結局再審理は棄却されてしまう。実際にはヒラリーがゴーマンを痛めつけ、ジュリエットがとどめを刺したのだった。

性的暴行を受けた初老の男は、連続誘拐レイプ犯でした。女性たちは監禁され、儀式の写真を取られレイプされると釈放されていましたが、警察に通報しなかったのは自分がされたことを話すのがつらかったからでしょうか。性犯罪取り締まりの難しさを感じさせられます。そんな中でヒラリーは3カ月監禁されレイプされたことをSVUに訴えに来ました。だがその時のヒラリーは薬やアルコールでぼろぼろだったため、ベンソンは酔っ払いのたわごとくらいにしか彼女の言動をく受け止めていませんでした。あのときヒラリーの訴えにしっかりと耳を傾け、事件の捜査を始めていたら、その後のレイプ被害者は出なかったはずと思うと、ベンソンは捜査を怠ったことが悔やまれてなりません。今からでもなんとかゴーマンの犯した罪の実態を探ろうと躍起になりますが、それが思わぬ結果をもたらします。
ベンソンが事件解決のために急いだとはいえ、単独行動をとったのは問題でした。ゴーマン殺害現場に駆け付けたステーブラーは、ベンソンの無謀さを非難します。ステーブラーに「過ちを繰り返すな。」とベンソンは叱責されますが、一人で事件に関与すると身の危険が伴うのははもちろんのこと、裁判で不利な立場に立たされることになりかねません。それはわかっているはずなのに止められなかったベンソンは、ヒラリーを信じるべきだったという自責の念がありました。ベンソンは自分もレイプの被害者だと自覚しています。母はレイプされたとき酔っていた。ヒラリーもやはり酔っていた。つい自分と重ね合わせて見てしまうのでしょう。
弁護士にゴーマン殺害を指摘されたベンソンは事件から離れようとしますが、ステーブラーは「君なら銃で撃ち殺すはず。」と声をかけ、クレイゲンも厳しい言葉をかけつつベンソンを励まします。
ゴーマンが監禁部屋を作ったユダヤ教会はもともと奴隷解放の教会で、マンハッタンからカナダまで奴隷を逃がすために地下道が掘られていたのだそうです。グランドセントラルの地下には数多くのホームレスが住み着き、NYの地下には地上とはまた違った世界が広がっていたのでした。
連続誘拐レイプ犯ゴーマンを演じたAustin Pendletonは、OZでは囚人ジャイルスとして登場。よぼよぼの老人のようでなぜか不思議なパワーを持っていて不気味な存在でした。Homicideでは検視官ジョージを演じています。娘のためにゴーマンを刺したジュリエットを演じていたのは60年代の名優Jacqueline Bisset。最近ではNip/Tuckのジェームズ役で大人の女性の魅力をアピールしていました。またベンソン役のMariskaの実父Mickey Hargitayがゲスト出演。冒頭孫の手を引いてエスカレーターに乗り、刺されて苦しむゴーマンを発見する祖父役を演じています。

これも実話だそうです。
決してなくならない性犯罪。
ヒラリーの訴えをベンソンがきちんと聞いていたら
確かにその後の被害者は出なかったかもしれないけど、
それ以上にヒラリーしか訴えに来れなかったというのが問題だと思います。
ようやく解放されても、みな大きな心の傷を負ったことでしょう。
だけど黙って忘れるしかないのが実態なのでしょうか。

そしてレイプ事件の被害者に必要以上に入れ込んでしまうベンソンは
自分もレイプ被害者だから。
複雑な立場ゆえ何とかしたいという思いが強いんですね。
でも力を入れ過ぎると思わぬ代償が。
ステーブラーがベンソンの単独行動に激しく怒っていました。
一人では事件に巻き込まれた時救いようがありません。

不気味なレイプ犯はOZのジャイルズ。
相変わらず不思議キャラでした。
どうしてこの爺ちゃんがレイプ犯?
でもOZでもこのよぼよぼオヤジがしっかり殺人してましたからね。
人は見かけによらないのです。
そしてベンソン本物の父登場。
一瞬だけでしたけど、なかなかレアな親子共演でした。
スポンサーサイト



コメント 2件

コメントはまだありません
ぽっこ  

ああ~あれはベンソンの本物のお父さんだったんですか!
今更ですが、そう言われると似ているかも。
お父さんも俳優さんなんですね。

犯人はみんなが泣き寝入りなことをいいことに犯罪を続けていて
ヒラリーがこれほどの行動を起こさなかったら、彼の犯罪は明るみに出なかったんだなぁと思うと複雑な気持ちです。

ベンソンも辛い立場のエピでしたね。おまけに殺人犯にされそうになっちゃうなんて…。


2009/12/07 (Mon) 17:29 | 編集 | 返信 |   
Garoto  

いつものことですが、性犯罪の難しさを感じさせられました。
被害を明るみにすれば証言台に立たされることもあるし、もう忘れたい心の傷を再び思い出さねばならないのは辛いことです。
自分の置かれた立場と重ね合わせて捜査に当たるベンソン、だから熱くなりすぎるときもあるけれど、彼女ならではの対応もできるのかなと思います。
ベンソン実父、なんとなく似てたでしょ。

2009/12/07 (Mon) 20:42 | 編集 | 返信 |   

コメントをどうぞ