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Law&Order SVU S10-#17 「Hell」

ホームレスがゴミ捨て場で首をカッターナイフのようなもので切られて倒れている少女を発見する。気温が低かったため出血量が少なく、一命を取り留めたが身元はわからない。少女は10~11歳で継続的に性的虐待を受けていたと思われ、言葉を発せないため何が起こったかを絵に描かせたところ、悪魔に首を切られる絵を描いた。
事件が起きた日の深夜0時、少女は近くの食料品店に入っていったが、店主は万引きされると思って追い出していた。店主は少女がパンダのバックパックをしょっていたことを覚えていた。バックパックはホームレスがゴミ箱から拾っており、中にメトロカードが入っていた。メトロカードの使用履歴を調べたところ、少女はスタテン島からフェリーと地下鉄を乗りついてハーレムに来ていた。スタテン島から悪魔の被害に関する911通報を何度もかけている家があり、調べに行くと近くの教会の司祭のセオ・バーデットが悪魔崇拝者だと訴えてくる。フィンとステーブラーがセオに話を聞きに行くと、教区にはアフリカ系の住民が増え、彼らの祈りや儀式が悪魔崇拝と思われていると説明する。ステーブラーが少女の写真を見せると、セオは娘のミリアムだと認める、ミリアムとはケニアの難民キャンプで出会ったが、性的奴隷にされていたミリアムにはケニア以前の記憶がなかった。セオと妻のオンディーンはミリアムはユースキャンプへ行ったと思っていたが、ミリアムはイライジャ・オクロに会いに行ったのではと思い始める。イライジャはウガンダの抵抗軍に入って何人も殺していた。ステーブラーがイライジャの自宅に行くと、イライジャは逃げ出し姿を消す。
教会に戻ったミリアムにイライジャがどこに隠れているか尋ねると、字の書けないミリアムはジェスチャーで図書館にいることを伝える。イライジャはハドソン大で勉強していた。その時教会の前に火炎瓶が投げ込まれ、車が爆破する。イライジャは図書館に隠れていたところを逮捕される。
取り調べでイライジャは深夜ミリアムと歩いていたが人と会う約束があったので、ミリアムを食料品店で待たせていたら姿を消したと供述し、ミリアムを決して傷つけたりしないと断言する。ステーブラーが真実を話すよう説得を続けると、イライジャはミリアムは自分を虐待した悪魔を2週間前に見たので、尾行して家を見つけ自分に助けを求めに来たことを話し始める。店に隠れていたミリアムは悪魔を見たらイライジャに合図するはずだったのに、ミリアムは店を追い出され犠牲となったのだ。
ミリアムの悪魔はウガンダ出身のサミュエル・ムバジ、2004年にアメリカに亡命し市民権の申請中だった。アレックスは国連勤務をしている元同僚にサミュエルの資料開示を要求すると、ハーグの国際刑事裁判所に申請するようアドバイスを受ける。アレックスはステーブラーと送られてきた写真をチェックし、今は弁護士事務所の清掃員のムハジが、元抵抗軍の指揮官のジョセフ・セルマガで、グルーの悪魔と呼ばれていたことを確認する。ステーブラーはトイレ清掃中のセルマガと格闘し、彼を逮捕する。
セルマガの自宅から火炎瓶やミリアムの血液のついたカッターナイフが見つかる。しかしセルマガはICCがハーグで裁くこととなり,SVUの管轄から離れる。ベンソンがミリアムに悪魔を逮捕したことを伝えると、ミリアムはセルマガに会いたいと言い出し、取調室のセルマガの顔につばを吐く。
ICE(移民税関捜査局)のトラスクが、戦争犯罪者のイライジャも拘束し、ウガンダに強制送還すると言い出す。セルマガ逮捕に協力したイライジャを引き渡すことをステーブラーは拒絶し、アレックスと結託してイライジャを守ろうとする。だがトラスクは教会に踏み込みイライジャを捕らえようとしたため、イライジャは司祭とミリアムら聖歌隊の子供たちを人質にとって立てこもる。ステーブラーが説得に入りイライジャから銃を取り上げるが、外に出たイライジャは武装したSWATやマスコミに圧倒され走り出したところを撃たれる。

首を切られ捨てられていた少女は身元が分からず捜査は難航しますが、少女が持っていたメトロりカードから足取りが判明し、少女の里親となっていた司祭が見つかります。司祭のセオはケニアのキャンプで虐待され衰弱しきっていたミリアムを引き取りました。ミリアムは外傷的健忘と思われ、どこからケニアへ来たのかもわかっていません。そんなミリアムが教会で親しくしていたのが、ウガンダから亡命してきたイライジャ。イライジャは7歳のとき抵抗軍に村を焼かれ、自分の目の前で母親を殺されます。拉致されたイライジャは歩兵にさせられ、何人もの人を殺してきました。だが19歳のときイライジャは軍を逃げ出し、アメリカに渡ります。そして大学で勉強していました。
イライジャはステーブラーの取り調べに対し、「ぼくが触れたり愛したりするとみんな壊れる。」と嘆きます。イライジャが中途半端な供述しかしないため、ステーブラーはイライジャとともに祈りながら真実を話すよう求めます。イライジャは「大勢を殺した。刺し殺し、撃ち殺し、焼き殺した。今も血まみれの死体が見える。この痛みは耐えられない。」と嘆き続けるのでした。そしてミリアムが悪魔と顔を合わせ、過去の記憶がよみがえったこと、二人で悪魔を追いかけたことを話し始めます。
ミリアムの悪魔サミュエル・ムバジはウガンダから2004年に亡命し、清掃員の仕事をしながら永住権を取得、今市民権を申請中でした。国際刑事裁判所から写真を送信してもらい、アレックスとステーブラーはムバジが抵抗軍の兵士たちと一緒に写っている姿を確認し、ムバジが抵抗軍の指揮官、ジョセフ・セルマガであることを突き止めます。セルマガは村民全員を教会に閉じ込めて火を放ち、「グルーの悪魔」と呼ばれていました。だが起訴される前に姿を消しています。
イライジャの証言がセルマガ逮捕につながり、セルマガはハーグで裁かれることになります。これでミリアムも安心できるし、イライジャとの再会も果たせました。だがイライジャも18歳になるまで抵抗軍を抜けなかったと戦争犯罪者扱いされ、ウガンダへの教清送還が決まってしまいます。ステーブラーはイライジャは母親を殺されて洗脳され、残虐行為を強いられた。これはSVUの管轄だと訴え、アレックスに助けを求めます。アレックスは国連に口添えしてもらえないか頼みに行きますが、イライジャは戦争の被害者と認められるものの、国連は各国の法律に口出しできないと断られてしまいます。ただ就労ビザのない外国人は教会に駆け込むと、捜査官は手出しできないという暗黙の了解がありました。イライジャが教会にいれば大丈夫なはず。ところが担当者のトラスクは教会に踏み込みイライジャを捕まえようとしたため、イライジャは司祭と聖歌隊を人質に取って立てこもります。
トラスクはICEの管轄を主張しますが、ステーブラーは10分だけ時間をもらってフィンと一緒に教会の中に入り、イライジャの説得を始めます。学校に行ッて勉強し、いい人になったらこの国に住める。そう信じてアメリカで頑張ってきたのに、急に希望が消えてしまった。イライジャは神に見捨てられたと怒ります。セオは神はわかってくれるはずだと諭そうとしますが、今にも倒れそうな様子です。説得されたイライジャはまず子供たちを解放します。そして「銃だけを信じる。」と自分の頭に銃口を突き付けますが、ステーブラーはイライジャに近づき銃を取り上げます。ステーブラーとイライジャはセオを抱えて外に出ますが、外はSWATが大勢銃を向け、その向こうではマスコミがごった返していました。恐怖を感じたイライジャは突如走り出したために、SWATに撃たれてしまいます。
セオはステーブラーにこの先どうするか聞かれ、イライジャについて話し、誰かの心に届くまで祈ると答えます。

何とも重過ぎる展開。
一本の映画になりそうなくらい濃厚なのに
実質時間41分だったのにまた驚きました。
性的虐待の事件かと思ったら、アフリカ地区の内戦の話へ
国連やら国際刑事裁判所やら移民税関捜査局やら
世界規模の問題に広がっていきます。
自由の国アメリカに来て頑張っていたはずなのに
突如自由を奪われ強制送還命令を突きつけられるイライジャ。
内戦で人を殺さなければならなかったのは仕方なかったこと。
しかも未成年のイライジャには他に生きる道もなかったんだし。
今も十分苦しんでいるのに、ここで戦争犯罪者扱いされるのは過酷すぎます。
ステーブラーはイライジャの苦しみをよくわかっていたから
彼を何とか守ってやりたいと考えます。
ところが捜査局の動きが早すぎて
失意のイライジャは人質を取って教会に立てこもってしまいます。

イライジャの気持ちがわかっていたから
ステーブラーは自信を持って説得できると中に入っていきます。
そしてイライジャに思いが通じ、司祭を抱えて外に出てきたのに…
外の喧騒が悲劇を生みます。
もう少しSVUでフォローできなかったのかな。
とっさの出来事だから無理だったのか。
イライジャの死はあまりにも悲しすぎました。

悪魔を捕まえた報告を聞いた時
悪魔に会いたいと言い出したミリアムの勇気もすごいと思いました。
普通なら二度と顔を合わせたくないのに。
それもミラー越しではなく
取調室へ入っていき、顔を合わせるとミリアムは悪魔につばを吹きかけます。
彼女が生きてきた過酷な日々が、このたくましさを育てたのでしょう。
ミリアムにはこれから安心して暮らしてもらいたいです。
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