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OZ S3-#6 「刑罰」(ケラー語録)

ミスサリーのスクールヤードをライアン、シリル、ヒルと並んで観ている。「そうか、ヌーターはホモだ。」とライアンが言い出すと「なんでだよ。」とヒルが反論する。「いつもペッピィに抱きついてる。」「ありゃ、喧嘩だ。」「それにしちゃスキンシップが多すぎるぜ。」「そんな話聞いたことねぇや。ホモの人形?」二人の会話を聞いているが腕を組んだまま「別に不思議はねぇ。」と言い始める。「有名な牧師が言ってた。子供番組に出てる着ぐるみの何とかってやつが、ゲイだってな。」「バカかよ。ゲイになるにはイチモツがいる。そうだろ。着ぐるみにも人形にもそんなもの付いてないぜ。」ヒルが呆れると「そんなものなくても構わねぇさ。おしゃぶり用の口がありゃいいんだよ。」と言い放つ。
食堂でビーチャーのあとを追いかける。「すぐにお前の監房に戻してもらうよ。」「よせ。」「アンドリューは死んだんだぜ。部屋は空いてるんだろ。」隣に座って食事を始めるビーチャーを凝視する。そして「仲良くしよう。」とビーチャーのももに手を伸ばす。「手を離してくれ。」ビーチャーは嫌がる。「ビーチャー。」「いいからその手を離してくれ。」ビーチャーは声を荒げる。周囲の囚人たちが二人を見ている。その様子に「おい、何見てるんだよ。」と怒鳴りつけたあと囁く。「シリンガーの復讐に手を貸してやっただろ。」ビーチャーは睨みつける。「俺のためか。」「そうとも。」「いつになったらわかる。お前と俺は、元には戻れないんだ。」「俺を好きなんだろ?」と迫るが「ほざいてな。」とビーチャーは立ち上がり去っていく。無言で見送ったあと座ってため息をつく。
面会室の前でコーヒーを飲んでいるシスター・ピートに声をかける。「シスター、今日カウンセリングだよな。」「3時よ。今日も前の奥さんと面会?」「ああ。」話しながら歩く。「どの人?キティ?アンジェリク?」「ボニー、2番目と4番目。最高の女さ。」「ふうん。」「ほら、そこに座ってる。」面会室を覗く。「ああ、赤毛ね。」「その隣。」太った女性の姿にピートは言葉を失う。「ねぇ、でも。」「デカいだろ。」「彼女、あなたと離婚したあと太ったの?」「いや。ずっと前からあのままさ。いいだろ。じゃあな。」ボニーとキスし抱き合う様子をピートは呆然と見ている。
ピートの部屋でカウンセリングが始まる。「シリンガーと知り合ったのはあなたがいくつのときなの?」「17だ。」書類から目を離したピートがじっと見る。「命を救われた?」「うん。」何度もうなずく。「彼とセックスしたの。」「ああ。」「彼に強要された。」「バーンはSだからな。調子を合わせてやったのさ。」「男と寝るのは好き?」「セックスは大好きだからなぁ。」身を乗り出して答える。「尼さんになる前結婚してたんだろ。ダンナとのセックスはどう。よかったろうな。」「クリス。」「へへ、ワイルドそうだもん。」右腕を伸ばしピートの胸に触れる。「ゴミだ。」と糸くずを取る。「恋しいかい?セックス。」頬杖をついて舐めるように視線をピートに送る。ピートは黙ったままだったが「夫が恋しいわ。」と答える。「だろうな。ダンナ以外の男と寝たことある?」「クリス。ねえ、あなた、このカウンセリングを始めて以来触れて欲しくない話になると、いつもこうやって話題の矛先を私に向けてくるわね。どう。」「うん。気づいてたか。」笑って答える。「私はただどうしてあなたがビーチャーにあんなことをしたのかを知りたいの。」ピートに図星を指されしばらく考え込むがゆっくり話し出す。「前の女房のボニーなぁ。最初会ったとき彼女は一人きりで悲しげだった。彼女を俺に惚れさすことは至極簡単だった。そして彼女は、俺に傷つけられてもまだ愛してくれた。俺は最低の男だ。俺は屑だよ。だが中には、そのろくでなしを愛し続ける人間もいるんだ。満足したかい?これで俺の腹の内を全部さらけ出させたな。おめでとう。」「じゃああなたがビーチャーを襲ったのはシリンガーや彼の仲間のためじゃなく、彼にどのくらい愛されてるか量るため?」「最初は相手を無条件に降伏させて、次に無条件の愛を求める。ビーチャーには嫌われたよ。」ピートが言葉を返す。「そして深く傷ついた。」ピートをじっと見つめ「ああ。」と答える。
夜一人祈るビーチャーの姿を監房の中からじっと見つめる。
サイードと同じ房に移ることにしたビーチャーを横目で見送る。
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