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OZ S5-#4 「蛮族」(ケラー語録)

特別房で壁にもたれて座っているとシスターピートが様子を見に来る。 「ハーイ、クリス。元気?」座ったままピートの方を見る。「こんな所に一人っきりでいると、余計な事ばかり考えちまう。人生について考えてた。俺の皮肉な人生を。」「ごめんなさい。ビーチャーと会う許可を所長からもらえなかったわ。それに手紙を交換するのもダメだって。」ピートは謝る。すると立ち上がって房の中を歩き回る。「マサチューセッツにいる頃はビーチャーは近くにいないとわかっていたから、まだ楽だった。」ため息をつく。「今すぐそばにいるっていうのに。」じっと壁を見つめる。「弁護士を見つけてくれるって、この前確かそう言ってたな。俺がビーチャーに会うには、この裁判で勝つしか方法はない。」格子越しにピートと向かい合う。「もう少し待ってちょうだい。それまでは信念を持って。」「どこにだい。」ピートは答える代わりに手を伸ばして胸に触れ房から離れる。
(ビーチャーはキャサリンがケラーの弁護を頼まれたと知り動揺して止めさせようとする。ビーチャーはキャサリンがケラーに誘惑される事を恐れる。だがキャサリンはあなたのBFは私のBFだからと言ってチャンスに賭けることにする。)
ハウエルが房に紙袋を持ってくる。「どうぞ、ケラー。ご注文の飴玉、ちゃんと買ってきてあげたわよ。」「ありがとう。」格子越しに受け取る。「なんか口に入れてないと寂しいんだ。」「あんたに差し入れしてるってばれたら所長に殺されるもん。」「うん。」手を伸ばしてハウエルの胸を触る。「いい感触だなぁ。」「もう、いけない子ねぇ。」「じゃあ、お仕置きしてくれよ。」
そのとき看守がキャサリンを連れて入ってくる。「面会だぞ、ケラー。」「どうも。」格子越しにキャサリンと向かい合う。「囚人権利協会のキャサリン・マクレーンよ。シスター・ピートに依頼された。」驚いた様子でキャサリンを眺める。キャサリンは挨拶し、二人で看守たちの方に視線を送る。「はずしてくれる。」キャサリンが頼むと「外にいますよ」。と言ってハウエルたちは出て行く。
「あの三人を殺した?」「アハハハ」格子に手を伸ばして唐突な質問をかわす。「いきなり核心から入るのか?」「時間がないのよ。」「俺には時間しかない。」「どうかしら。死刑になるかもしれないのよ。」格子から手を離し「死ぬのは怖くないよ。正当な理由で死にたいだけだ。」と答える。「その正当な理由って?」「愛さ。」「共通の友人がいるのよ。」「へぇ、誰。」「トバイアス・ビーチャー」笑みを浮かべる。「ハハ、そうか。あんたが誰かやっとわかったよ。トビーの仮釈放を担当した弁護士さんだな。」「ええ。」「手紙に書いていたよ。」「そう、なんて書いてあった?」キャサリンを凝視する。「愛してると。」「なら私の気持ちわかるわね。もし死刑になれば、あなたは過去に。でも自由になればトビーと再会するわ。」「ということは全力で俺を助けてくれるんだろ。」「何故そう思う?」「奴が喜ぶ事をしてやりたいはずだ。トビーを愛してるだろ。俺と会えれば、奴は喜ぶ。」「そうね。」「弁護士殿。」格子から手を差し出す。「あの三人を殺した?」「いいや。」首を振る。キャサリンは握手する。

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