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2016 · 03 · 20 (Sun) 11:26

Law&Order SVU S17-#3 「運命を分けた橋」

エイブリー・パーカーは起きるとスカートを履き、メイクをして登校する。トランスジェンダーであるエイブリーを両親も温かく見守っている。
下校時にエイブリーは、フォートタイロン公園の橋の上で写真を撮っていた。すると3人の高校生ダリウス、マーカス、キオンがエイブリーに気づき、女装しているとからかい始めた。ダリウスは近づき、エイブリーのスカートの下を調べようとした。エイブリーが抵抗すると、ダリウスはエイブリーのカメラを奪おうとし、エイブリーはダリウスに倒れ込んできた。ダリウスがエイブリーを押すと、エイブリーは端から下に落ちた。3人は怖くなってその場から逃げた。エイブリーは脳震盪と大腿骨骨折で病院に運ばれる。少年たちは怖くなってその場から逃げたが、周りで見ていた生徒たちが、一部始終をSNSにアップしていた。
病院でエイブリーはSVUに「彼らは化け物に教訓を教えようという顔をしていた。オトコオンナと言われた。」と話す。エイブリーは押されてヒールにつまずき、その後の記憶はぼんやりしていた。
SVUは事件に関係した3人の通う高校に事情聴取に行く。マーカスとキオンは登校していたが、ダリウスは動揺して書店に隠れていた。3人は事情を説明、3人でエイブリーをからかい、ふざけただけだ。エイブリーが倒れてきたからダリウスが押したと確認する。続いてベンソンはエイブリーに面通しを依頼し、エイブリーはダリウス、マーカス、キオンの3人を挙げる。署に来ていたダリウスの母シェリルは、エイブリーと顔を合わせたとき息子は心から悔いていると弁解すると、エイブリーはなぜ襲ったのか聞いて欲しいと頼む。
市の法律顧問事務所に3人は呼ばれ、コックス検事補から説明を受ける。マーカスとキオンは初犯で手を出していないため保護観察で済むが、二人をけしかけ、エイブリーを押したと指摘され、ダリウスは少年院に3ヶ月入るよう言い渡される。もし裁判になると1年になるかもしれない。ダリウスはエイブリーに謝りたいと、謝罪のために書いた紙をフィンにことづてる。紙にはエイブリーが橋の上で写真を撮っているイラストと、やり直せるならあんなことはしないと書かれていた。ふたりの手が繋がれるイラストもあった。エイブリーはイラストを見入っていたが、その直後急変する。
エイブリーは脂肪塞栓症を引き起こし、息を引き取る。オドワイヤー検事補はダリウスを成人とみなし、第2級故殺罪を求刑、本権を憎悪犯罪で扱うと伝えてくる。オドワイヤーの目的は、マイノリティーへの攻撃を抑制することにあった。15歳のダリウスは3年の刑を言い渡されるところを、成人として裁くと20年の刑になってしまう。ベンソンがシェリルに伝えると、息子は自分を憎んでいると言って落ち込む。
エイブリーの葬儀がNYコミュニティー教会で行われる。エイブリーは寛容と愛、許しを残したと讃えられる。エイブリーの両親エリックとリサはSVUに、エイブリーはダニエルを許していたと検察にも知ってもらいたい。15歳の子を収監させたくないと話す。
バーバは抗議するがオドワイヤーは裁判を強行、裁判官裁判で行われることになる。陪審員裁判と違い、厳しい判決が織りにくいのが救いではあった。

法廷でマーカスやキオンは、ダリウスがスカートの中を調べようとした、女装野郎と言ったと証言、エイブリーがダリウスを落とした様子を説明する。カリシがエイブリーの怪我や死に至った原因を説明した後、ダリウスの教師が、ダリウスは年下の生徒をいじめから守っており、一人はゲイの子だ。従兄弟が射殺されたときショックを受けていたが、真面目に勉強して向上心が育ってきている。グラフィックアーティストを目指していると説明する。
続いてリンドストローム博士が呼ばれ、15歳の子は衝動の抑制が十分ではない。理性が未発達だ。ダリウスを成人として裁くべきではないと論じると、オドワイヤーは子供の精神は未発達でも記憶しておくべき事件だ。憎悪犯罪法を適応すべきだと反論する。
ダリウスの証言が始まり、エイブリーが橋から落ちるのを見てムカムカした。愛する者を奪われる気持ちを分かるから。エイブリーが死んで辛い。エイブリーを憎んでなかったし、自分を許せない。エイブリーと話したかったと思いを述べる。するとオドワイヤーはエイブリーが落ちた理由はダリウスがからかったからだと強調し、ダリウスは分からないと答えるしかなかった。
最後に弁護側の承認としてエリックが呼ばれる。エリックはダグラスがエイブリーに渡した絵を見せ、エイブリーはダリウスを許そうとしていた。エイブリーの死を意味のあるものにしたい。トランスジェンダーの子は傷つけられるべきではないが、別の家族も子供を失って悲劇の上塗りをすべきではないと訴える。オドワイヤーは再度、ダリウスはエイブリーを一瞬で他者と識別した。からかって橋から落としたと指摘する。
バース判事はダリウスは憎悪犯罪法が適用され、第2級故殺罪で有罪となる。18歳まではブルックリンの矯正施設で過ごし、そのあとは刑務所に送られることになる。

マイノリティーへの差別、いじめを絶対許さない。
その主張はとてもよくわかります。
ダリウスや友達のしたことは決して行ってはいけないことだし
エイブリーが落ちたあと彼女を助けようとしていたら
結果は違ってきたのかもしれません。

でも15歳の少年に憎悪犯罪は重すぎる気がします。
ダリウスは十分に反省しているし
エイブリーも許していた。
何よりもエイブリーの両親がダリウスを有罪にしないで欲しいと訴えています。
エイブリーの両親、エリックとリサは立派な人だと思いました。
彼らが寛容で思いやりの心に溢れているから
エイブリーも体は男性でも女性として生きることができたのでしょう。
そしてエイブリーの周りの人達も彼女の生き方を尊重していた。
エイブリーを語るとき誰もがSheと話していたのが印象的でした。

それでも我が子の命を奪われたら、両親は怒りと悲しみでこらえきれないはず。
なのにエリックとリサはダリウスを許し
彼を刑務所に送らないで欲しいと訴えます。
子を失う親の気持ちが分かるから。
シェリルにも同じ思いをさせたくない。
この思いやりの心はエイブリーの遺志にも通じるのではないでしょうか。

でもダリウスは成人として裁かれ、将来は刑務所送りにされてしまいます。
マイノリティーへの攻撃の制御のためには効果があるかもしれないけど
ダリウスを見せしめにしなくても・・・
彼に更生のチャンスをあげて欲しい。
刑務所に入れられたら、気持ちの優しい子はすぐに利用され犠牲にされてしまいます。

もし陪審員による裁判だったら、判決が違ってきたのかもと
ふと感じてしまいました。
いつもスッキリせず考えさせてくれる
さすが!SVUの醍醐味です。
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最終更新日 : 2020-05-29

Comments







非公開コメント

今回も、辛い内容でした。
ダリウスに悪気はなかった、ほんの少し、調子に乗って悪ふざけしただけ、
この年齢の子にはよくあることなのに。

それすら許さないという姿勢は、厳しすぎるような気がしました。
でもこれくらいしないと、多様な人種、価値観があるアメリカではやっていけないのかも。
みせしめ、というのもねえ・・、
同じ場にいた友人たちはおとがめなしなのに。
2016-03-22-09:49
くーみん [ 返信 * 編集 ]

確かに、一緒にからかい騒いでいた友達もいたのに、ダリウスだけが直接押したから有罪というのも違う気がします。
エイブリーが亡くなったのは不運が重なったからだし。

そしてここまで厳しく取り締まっても、差別はなくならないのだろうなと
なんともやるせない気持ちになります。
2016-03-22-16:50
Garoto [ 返信 * 編集 ]

個人的には許そうとしたご両親が偉いなと思います。重すぎるかもしれないけど、エイブリーが死ななければ彼らはずっとあの考えで反省することなく、ずっとああだったろうなと思うし、もし同じ学校だったらいじめ続けたんじゃないかと。反省したのはエイブリーが橋から落ちた結果論で、そういう行為がなくなるように重い罪をという気持ちはわかります。
2020-05-28-22:51
[ 返信 * 編集 ]

Garoto No Subject

コメントありがとうございます。
だいぶ前のエピソードで忘れかけていましたが、いじめはあってはならないことで、重い罪でも当然なのかな。
ダリウスだけでなく、残りの二人も裁かれるべきなのかも。
2020-05-29-21:52
Garoto [ 返信 * 編集 ]