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Law&Order SVU s17-#3 「運命を分けた橋」

エイブリー・パーカーは起きるとスカートを履き、メイクをして登校する。トランスジェンダーであるエイブリーを両親も温かく見守っている。
下校時にエイブリーは、フォートタイロン公園の橋の上で写真を撮っていた。すると3人の高校生ダリウス、マーカス、キオンがエイブリーに気づき、女装しているとからかい始めた。3ダリウスは近づき、エイブリーのスカートの下を調べようとした。エイブリーが抵抗すると、ダリウスはエイブリーのカメラを奪おうとし、エイブリーはダリウスに倒れ込んできた。ダリウスがエイブリーを押すと、エイブリーは端から下に落ちた。3人は怖くなってその場から逃げた。エイブリーは脳震盪と大腿骨骨折で病院に運ばれる。少年たちは怖くなってその場から逃げたが、周りで見ていた生徒たちが、一部始終をSNSにアップしていた。
病院でエイブリーはSVUに「彼らは化け物に教訓を教えようという顔をしていた。オトコオンナと言われた。」と話す。エイブリーは押されてヒールにつまずき、その後の記憶はぼんやりしていた。
SVUは事件に関係した3人の通う高校に事情聴取に行く。マーカスとキオンは登校していたが、ダリウスは動揺して書店に隠れていた。3人は事情を説明、3人でエイブリーをからかい、ふざけただけだ。エイブリーが倒れてきたからダリウスが押したと確認する。続いてベンソンはエイブリーに面通しを依頼し、エイブリーはダリウス、マーカス、キオンの3人を挙げる。署に来ていたダリウスの母シェリルは、エイブリーと顔を合わせたとき息子は心から悔いていると弁解すると、エイブリーはなぜ襲ったのか聞いて欲しいと頼む。
市の法律顧問事務所に3人は呼ばれ、コックス検事補から説明を受ける。マーカスとキオンは初犯で手を出していないため保護観察で済むが、二人をけしかけ、エイブリーを押したと指摘され、ダリウスは少年院に3ヶ月入るよう言い渡される。もし裁判になると1年になるかもしれない。ダリウスはエイブリーに謝りたいと、謝罪のために書いた紙をフィンにことづてる。紙にはエイブリーが橋の上で写真を撮っているイラストと、やり直せるならあんなことはしないと書かれていた。ふたりの手が繋がれるイラストもあった。エイブリーはイラストを見入っていたが、その直後急変する。
エイブリーは脂肪塞栓症を引き起こし、息を引き取る。オドワイヤー検事補はダリウスを成人とみなし、第2級故殺罪を求刑、本h権を憎悪犯罪で扱うと伝えてくる。オドワイヤーの目的は、マイノリティーへの攻撃を抑制することにあった。15歳のダリウスは3年の刑を言い渡されるところを、成人として裁くと20年の刑になってしまう。ベンソンがシェリルに伝えると、息子は自分を憎んでいると言って落ち込む。
エイブリーの葬儀がNYコミュニティー教会で行われる。エイブリーは寛容と愛、許しを残したと讃えられる。エイブリーの両親エリックとリサはSVUに、エイブリーはダニエルを許していたと検察にも知ってもらいたい。15歳の子を収監させたくないと話す。
バーバは抗議するがオドワイヤーは裁判を強行、裁判官裁判で行われることになる。陪審員裁判と違い、厳しい判決が織りにくいのが救いではあった。

法廷でマーカスやキオンは、ダリウスがスカートの中を調べようとした、女装野郎と言ったと証言、エイブリーがダリウスを落とした様子を説明する。カリシがエイブリーの怪我や死に至った原因を説明した後、ダリウスの教師が、ダリウスは年下の生徒をいじめから守っており、一人はゲイの子だ。従兄弟が射殺されたときショックを受けていたが、真面目に勉強して向上心が育ってきている。グラフィックアーティストを目指していると説明する。
続いてリンドストローム博士が呼ばれ、15歳の子は衝動の抑制が十分ではない。理性が未発達だ。ダリウスを成人として裁くべきではないと論じると、オドワイヤーは子供の精神は未発達でも記憶しておくべき事件だ。憎悪犯罪法を適応すべきだと反論する。
ダリウスの証言が始まり、エイブリーが橋から落ちるのを見てムカムカした。愛する者を奪われる気持ちを分かるから。エイブリーが死んで辛い。エイブリーを憎んでなかったし、自分を許せない。エイブリーと話したかったと思いを述べる。するとオドワイヤーはエイブリーが落ちた理由はダリウスがからかったからだと強調し、ダリウスは分からないと答えるしかなかった。
最後に弁護側の承認としてエリックが呼ばれる。エリックはダグラスがエイブリーに渡した絵を見せ、エイブリーはダリウスを許そうとしていた。エイブリーの死を意味のあるものにしたい。トランスジェンダーの子は傷つけられるべきではないが、別の家族も子供を失って悲劇の上塗りをすべきではないと訴える。オドワイヤーは再度、ダリウスはエイブリーを一瞬で他者と識別した。からかって橋から落としたと指摘する。
バース判事はダリウスは憎悪犯罪法が適用され、第2級故殺罪で有罪となる。18歳まではブルックリンの矯正施設で過ごし、そのあとは刑務所に送られることになる。

マイノリティーへの差別、いじめを絶対許さない。
その主張はとてもよくわかります。
ダリウスや友達のしたことは決して行ってはいけないことだし
エイブリーが落ちたあと彼女を助けようとしていたら
結果は違ってきたのかもしれません。

でも15歳の少年に憎悪犯罪は重すぎる気がします。
ダリウスは十分に反省しているし
エイブリーも許していた。
何よりもエイブリーの両親がダリウスを有罪にしないで欲しいと訴えています。
エイブリーの両親、エリックとリサは立派な人だと思いました。
彼らが寛容で思いやりの心に溢れているから
エイブリーも体は男性でも女性として生きることができたのでしょう。
そしてエイブリーの周りの人達も彼女の生き方を尊重していた。
エイブリーを語るとき誰もがSheと話していたのが印象的でした。

それでも我が子の命を奪われたら、両親は怒りと悲しみでこらえきれないはず。
なのにエリックとリサはダリウスを許し
彼を刑務所に送らないで欲しいと訴えます。
子を失う親の気持ちが分かるから。
シェリルにも同じ思いをさせたくない。
この思いやりの心はエイブリーの遺志にも通じるのではないでしょうか。

でもダリウスは成人として裁かれ、将来は刑務所送りにされてしまいます。
マイノリティーへの攻撃の制御のためには効果があるかもしれないけど
ダリウスを見せしめにしなくても・・・
彼に更生のチャンスをあげて欲しい。
刑務所に入れられたら、気持ちの優しい子はすぐに利用され犠牲にされてしまいます。

もし陪審員による裁判だったら、判決が違ってきたのかもと
ふと感じてしまいました。
いつもスッキリせず考えさせてくれる
さすが!SVUの醍醐味です。
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コメント

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今回も、辛い内容でした。
ダリウスに悪気はなかった、ほんの少し、調子に乗って悪ふざけしただけ、
この年齢の子にはよくあることなのに。

それすら許さないという姿勢は、厳しすぎるような気がしました。
でもこれくらいしないと、多様な人種、価値観があるアメリカではやっていけないのかも。
みせしめ、というのもねえ・・、
同じ場にいた友人たちはおとがめなしなのに。

確かに、一緒にからかい騒いでいた友達もいたのに、ダリウスだけが直接押したから有罪というのも違う気がします。
エイブリーが亡くなったのは不運が重なったからだし。

そしてここまで厳しく取り締まっても、差別はなくならないのだろうなと
なんともやるせない気持ちになります。