FC2ブログ
Top Page › OZ › OZ S6-#7 「廃品」 (ケラー語録)

2018 · 04 · 01 (Sun) 10:19

OZ S6-#7 「廃品」 (ケラー語録)

(シリンガーはオーディションでマクベスの役、ビーチャーは妻子をマクベスに殺されるシーンを読んでマクダフ役を得る。)
図書室で読書しているとシリンガーが台本を持って来る。「オーディションは?」「マクベスをやる事になった。まだ役が余ってたぞ。やったらどうだ。」シリンガーが誘ってくる。「ドーランを塗るのはゴメンだ。裏方ならやってもいいがな。小道具でもやるか。」そこへ「こりゃこりゃ、写真撮りたいな。まさに完璧な2ショットだ。」と言いながらビーチャーが近寄ってくる。「消えな。話しかけてないぜ。」と無視をするとビーチャーはシリンガーの方を見る。「シリンガー、正直言って俺は驚いたぜ。こんな奴とつるむなんて。こいつはな、お前の仲間を殺したんだぞ。」「いったい何のことだ。」シリンガーが尋ねる。「フランクリン・ウィンスロップ。首をへし折ったのはケラーだ。」ビーチャーを見上げながら「嘘だね。」と否定する。「わかってるさ。何故ケラーがウィンスロップを殺す?」シリンガーの問いに「俺のためにやったのさ。愛のために。俺の父の復讐として。」と答えてビーチャーはため息をつく。「ここまで言ってもわからんのか?バーン。」シリンガーは首を横に振る。「なんて野郎だ。まだ涙が出るよ。そんな自分を、俺は誇りに思う。」と言い捨ててビーチャーは二人から離れる。ひとしきり笑い「この泣き虫野郎が。」と声を掛けると後ろから舌打ちが聞こえる。「うるせえな。黙ってろ。」と振り向き文句を言ってから考え込む。「クリス、ウィンスロップをやったな?」「ああ。」「いいさ。俺は気にしてない。だがビーチャーは俺たちの事を知りすぎている。死んでもらわんと。」ちょっと間をおき「ああ。」と返事する。「俺がやるよ。」「いいや、俺がやる。」「お前が?」微笑んだあと「奴を殺す前にもう一度あの尻にぶちこみたいんだ。」シリンガーは納得する。
ビーチャーが食堂脇に設けられた稽古場の楽屋へ駆け込んでくるのを一人で待っている。「こんちは。」ビーチャーがあたりを覗くと「スザンヌがここで待ってろってさ。」と声を掛ける。ビーチャーは台本を持ったまま舞台道具の赤い椅子に座る。ビーチャーがセリフを黙読していると小道具の入った箱を持って近づく。「小道具っていいなあ。本物そっくりだもんなぁ。」ビーチャーは落ち着かない。「こいつもなあ。」手にシャンクを取りビーチャーの目の前にちらつかせる。ビーチャーは怯えて立ち上がる。だが笑って自分の頭に突き刺すふりをする。先端部分が柄の中に引っ込むのを見せて「どうだ、偽物さ。やっと俺をまともに見てくれたなぁ。」と言うとビーチャーは顔を背け再び座る。「セリフを覚えてるんだ。」「何か喋っている、いや何も言っていない。」と言って笑う。「黙れ。」ビーチャーが睨む。「ああ、いいよ。演技はセリフより、身振りの方が大事なんだぜ。」再びポケットからシャンクを手に持ち台を突き刺す。ビーチャはまたびっくりして立ち上がり後ずさる。「こいつは本物だ。」シャンクを持って構えビーチャーに狙いを定めようとすると、ビーチャーがシャンクを払いのけようと飛び掛ってくる。つかみ合いになるがビーチャーの頬を殴るとビーチャーはうつぶせになって倒れる。小道具の箱から手錠を取り出し、「それからなぁ、こいつも本物だぜ。」と手錠をはめる。
(マクマナスはスザンヌにビーチャーを連れてこいというメモをもらったと言うと、スザンヌは否定する。)
ビーチャーは手錠をかけられたまま座らされうつむいている。正面に立ちふさがったあと、ビーチャーの腿に両手を置き、顔をぐっと近づけ、額を合わせてビーチャーの顔を押し上げる。そのあと左手でビーチャーの頬を押さえ、右手で思い切り反対側の頬を叩く。首を押さえてゆすり「そろそろ起きろよ。」と声を掛ける。ビーチャーは「助けて。」と叫んでいるがガムテープで口を塞がれているので声にならない。「しぃーっ。」シャンクでビーチャーの左目をえぐろうとするかのように構える。「昔みたいにまた二人っきりだなぁ。」シャンクで鼻の上をなぞる。ビーチャーのうめき声に「何だって?」と言ったあと二本のシャンクを両手に持ち両目を狙う。右手のシャンクを上げて「偽物」続いて左手を「本物」と教える。「間違えんようにしないとな。」いったんシャンクを引っ込めいきなり「これかな?」と右手でビーチャーの腹を刺す。ビーチャーは唸る。右手のシャンクを放り投げビーチャーの首をつかみ前を向かせる。「俺の言う事をよく聞くんだ。トビー、シリンガーが殺したがってる。」左手のシャンクをビーチャーの口元に当てる。「もちろん知ってるよな。」ビーチャーが小さく声を出すと耳元で「奴には俺が殺すと言ったんだ。」と囁く。また前に向き直り「何故か聞けよ。」シャンクを喉に突き立てるとビーチャーはうめく。「助けるためさ。」再び囁く。「お前をな。お前を守るためにシリンガーと同盟を結んだふりをしたんだよ。」ビーチャーは目をつぶったまま耐えている。立ち上がると「これで奴の手の内もわかるしな。だがお前はひどい、頑固者だからな。」背後に回りビーチャーの頭を撫ぜる。「たとえ俺がそう言っても簡単には信じなかったろう。だからお前を納得させるために、わざわざこんな手の込んだ事をしてみせたのさ。」また前に戻って話を続ける。「そうだ、もしも俺が本当にシリンガーと手を組んでいたら」また背後に回りシャンクで胸を突き刺す。「うっ。」「お前はとっくに死んでる。」シャンクを投げ捨て手錠をはずす。「でも俺は、お前にもう一度俺を愛して欲しいんだよ。」ビーチャーに馬乗りになりむさぼるようにキスを求める。ビーチャーがされるままになっているとスザンヌが入ってくる。「いったいここで何をしてるの?」決まり悪そうな顔をして「大人が害のない遊びを楽しんでるだけさ。」ビーチャーの頭を撫ぜる。ビーチャーは息を荒げたまま立ち上がり出て行く。
B区画に戻り、階段でシリンガーとすれ違う。「で、ビーチャーはお前の話を信じたか?」シリンガーの問いに「今頃混乱してるだろうな。」と答える。シリンガーが笑うと「お楽しみはこれからだぜ。特別泣ける演出を考えておくよ。」と言って離れようとするシリンガーの腕を掴み、体を引き寄せキスをする。シリンガーは困惑したまま受け入れる。シリンガーの頬を撫ぜ立ち去ると、シリンガーは呆然と立ち尽くしている。

oz6-7-7.jpg oz6-7-8.jpg
スポンサーサイト



最終更新日 : 2018-04-01

Comments







非公開コメント