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The Line of Beauty

あっという間の3時間。すっかりドラマの世界に酔いしれていました。

1983年、主人公ニックはノッテイングヒルに住む友人トビーの家に
寄宿させてもらいます。
トビーの父ジェラルド・フェデンは権力を持つ保守党議員。
ニックの出身地がジェラルド支持の選挙区だったこともあり
一家はニックを好意的に迎えます。
トビーの妹キャスリンは精神的に不安定で
家族の留守中、ニックはキャスリンの面倒を見るよう頼まれました。

ゲイのニックはすでにカミングアウトしており、
誰もがそれを承知しています。
キャスリンの薦めもあってニックはBFを探す事に
早速広告で見つけたアフリカ系のレオと意気投合。
フェデン家のプライベート公園で逢瀬を楽しむものの
レオの家庭は厳格なカトリック教徒で
レオは母に自分がゲイであることを話せずにいます。
一家が留守になった日、やっとニックはレオを家に招きますが
翌朝レオは「距離を置こう。」と言って立ち去ってしまいます。

次にニックの公私共々のパートナーとなるのが
レバノン系の大金持ちの息子ワニー。
ワニーは婚約者がいるものの
ニックにコカインを調達、
いい男を見つけては共有し合います。
父がアンティークショップを持ち、自分も鑑定力を備えたニックは
美を探究する雑誌作りに努めます。
一方力を蓄えつつあるジェラルドは
ようやくサッチャー首相を家に招くことができました。
しかしティッパー卿との取引が裏目に出ます。

ジェラルドが秘書と浮気をしているのを
ニックはかぎつけていました。
でも家族のために、ニックはそれを秘密にします。
ところがキャスリンはBFのカメラマンにスキャンダルを暴露。
インサイダー取引と不倫でジェラルドは辞任せざるを得なくなります。
ニックの元にレオの死の知らせが届きます。
死因はエイズ。
ワニーも発病し、すっかり体が弱っています。
婚約は偽装、厳格な父を騙すためだとワニーはニックに打ち明けます。
やがてマスコミはニックがゲイである事を掴み
フェデン家のゲイ人脈までを騒ぎ立てます。
周囲の中傷が激しくなり、家族同然に思っていた人たちにも裏切られ
ニックはフェデン家を出て行きます。

80年代のゲイの青年のドラマということで
差別、中傷とエイズ問題は避けられないだろうと思って観ていました。
やはりニックの目の前には次々に障害が立ちふさがったけど
ニックの生き方が前向きであることが救いでした。
彼は最初からカミングアウトし、
ゲイであるのも当たり前の自分の姿だと堂々と生活しています。
セックスには貪欲だけど、エイズ問題が浮上してからは予防に気を遣い
定期的に検査を受けています。
そしてゲイであることに対する罵詈雑言に対しても
きちんと相手を言い負かす力を持っています。
愛する者を失っても、決してへこたれないニック。
彼の愛は不幸すぎたけど、きっとまた新たな愛を追求していくだろうと
ラストシーンにも希望が感じられました。
ようやく創刊号が届けられた雑誌も美しかった。
ニックはこれで終わりだと言ってたけど、
まだ頑張れそうな気がしました。

イギリスの上流階級の暮らしを垣間見て、圧倒されることばかり。
お金に困らないお坊ちゃまは、影でコカイン三昧なんですね。
ニックも相当のコカイン漬けでしたが
吸い終えた後も全くふらふらしていないのは
よっぽど強靭な体の持ち主なのか?
エイズの前に皆さんヤク中になるんじゃないのと思ったら
それは平気のようで恐れ入りました。

景色の美しさと80年代ブリティッシュ・ロックにまた感動。
ときどき古い曲も混ざり、たっぷり楽しませてもらいました。
お屋敷の若者向けダンスパーティーで流れる
デュラン・デュランやスパンダー・バレー。
あの時代を象徴していました。

ニックのリアルなセックスシーンにも
BBC製作でここまでできるようになったんだなと
正直驚かされました。
初めてQAFを観たときの衝撃の再来かな?
アメリカ地上波では絶対出来ないだろうな。
やっぱりイギリスってすごいです。

出来れば字幕版でもう一度観たい。
WOWOWで字幕版オンエア、企画して欲しいです。



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コメント 9件

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IsThatIt_Jp  
ニックの美しさに圧倒されました。

こんばんわ。私も夕べは三時間テレビに釘付けでした。ニック役ダン・スティーブンスの美しいこと!あの青い目に目線が集中して他が目に入ってこない。ただ、彼の男の趣味はちょっと私とは合わなかったかな^^;しかも、彼が常にトップだし。ヤオイ魂がまだ抜けきらない私にはニックはボトムにしか見えないもので、SEXシーンの度に首を傾けてしまいました。全体的には大満足。さすがBBCですね。イギリスではどんな反応だったんでしょうね?

2007/02/12 (Mon) 19:30 | 編集 | 返信 |   
Elijah  
こんばんは☆

やっぱりGarotoさん…この作品見たんですねー。
そんな気がしてました(笑)。
僕も昨日は珍しくリアルタイムで見ました。
ホント結構、性描写のシーンがリアルでしたね。
最終話は少し駆け足すぎて、もうちょっと丁寧に描いてほしかった気がします。
え?これで終わり??って思いましたから。
あの後のニックが気になりますねー。
全体の雰囲気にどこか映画『モーリス』を思い出しました。
あ。僕もそんなにコカイン吸って、大丈夫??って思ってました(笑)。

2007/02/12 (Mon) 23:02 | 編集 | 返信 |   
Garoto  
堪能しました

本当にあっという間の3時間。これでおしまい?って寂しかったです。

>IsThatIt_Jpさん
ニック、素敵でしたね。このドラマの主人公にうってつけだったと思います。私はワニーのやつれていく姿も結構ツボだったけど。
そして何故かトップでしたね(苦笑)主人公はこうあるべき?なんて意図はないと思いますが追求したい部分かも。
とにかくBBCでここまで放映できるってことに驚きました。サッチャーの描き方を含め政治的部分の反応も気になります。

>Elijahさん
最後はバタバタと終わっちゃった感じでしたね。
ニックの雑誌についての反応とか、もっと知りたかったです。ワニーとの関係も途中で切れてしまったし。
あまり長くすると収拾がつかなくなってしまうかもしれないけど、もう少し詳しく描いて欲しかったです。
「モーリス」の佇まい、確かに!
そしてこんなにコカインを吸いまくっても平然としている人たちを初めて見ました(苦笑)

2007/02/13 (Tue) 20:14 | 編集 | 返信 |   
bluegene  
こちらでは初めまして

Garotoさん、オズDVDの質問にお答えいただきありがとうございました。

"The Line of Beauty"、私も堪能しました。WOWOWのHPを見たときは主人公がそんなに美形だと思わなかったんですけど、実際に見たらなかなかでした(笑)

"Angels of America"もCATVのドラマチャンネル(どこでしたっけ?)で字幕版を放映したので、このドラマもいずれそうなることを期待してます。

これからもちょくちょくお邪魔させてください m(__)m

#TBさせてもらおうとしたのですが、私のブログサイト、外部へのTBがうまくいかないことが多くて・・・(--;

2007/02/14 (Wed) 00:09 | 編集 | 返信 |   
Garoto  
よろしくお願いします♪

bluegeneさん、こちらにもおいでいただきありがとうございます。
もっぱらドラマを突っ込んでいるだけで、まともな感想はアップしてないですが(汗)よろしくお願いします。
Angels In Americaはスパドラでは字幕版放映になりましたが、スパドラもDVD発売がないと字幕版放映をしませんので、やはりDVD発売を願うしかないかな。
最近いろいろなドラマがDVD化されてるので、かなり期待していますが。

2007/02/14 (Wed) 19:45 | 編集 | 返信 |   
bluegene  
TBありがとうございます

そうか、字幕版のDVDが出たからスパドラでも放映できたんですね。そういえば今度 Sopranosも字幕版でやりますが、それもDVDのおかげか・・・。

周囲に海外ドラマファンがいないので、これからもちょくちょく寄らせていただきます。よろしくお願いします m(__)m

2007/02/15 (Thu) 09:42 | 編集 | 返信 |   
Garoto  
こちらこそよろしくお願いします。

スパドラはThe O.C.以外は本当に他力本願で。
そのThe O.C.もDVDリリースがあるから字幕版やるんだよね。すべてDVDのおかげです。
ドラマの話題が激しく偏っていますが(苦笑)是非語り合いましょう。よろしくお願いいたします。

2007/02/15 (Thu) 21:05 | 編集 | 返信 |   
KEI  

Garotoさん、こんにちは。

The Line of Beautyをやっと見ました。
ニックが魅力的で思わず引き込まれました。
彼の前向き志向からはコカインは結びつかないのだけど、それは今の感覚だからなのか?

>マスコミはニックがゲイである事を掴み

キャスリンがマスコミに流したってことなのですよね?
そうでもしないと、ニックはあの家を出てくれないと...

ニックって、これからどうなるのだろう?と、これから先の彼も見てみたくなりました。

TBさせていただきます。

2007/02/17 (Sat) 16:44 | 編集 | 返信 |   
Garoto  
その後のニックは?

ニックのこの先、彼はきっと自分の思いを大切に前向きに生きてるのではないかと思いますが、でもあれだけコカインを吸ってたら、十分中毒だよな・・・とドラッグとどう闘っていったのかも気になってしまいます。
素晴らしいドラマに出会えて、本当によかったです♪
TBありがとうございました。

2007/02/18 (Sun) 17:46 | 編集 | 返信 |   

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